久しぶりに新しいネイルデザインを作りました。

お肌になじむ色で気持ちに無理をかけずに、アクセントには紫陽花カラーのブルーと紫、そしてブラウンとグリーンを少し入れて紫陽花を水彩ジェルで描きました。
シアーな白を上からかけて、ほんのりオーロラ箔を埋め込んでおります。
手先になじむように、でもふと道先に咲いてる紫陽花やお花たちに指先を重ねて、季節を感じて楽しんでいただけたらと思います。

私の近所からサロンまでの道のりは、つつじがきれいに咲き誇っていて、ちゃんとお手入れされてる感があってみるととても心が癒されます。
そんな中に、いつもと違ったお花を見つけたり、変わったお色のお花を見つけるとなんだか得した気持ちに。
いつも目の前にあるお花や色たち。気づくか気づかないかは自分次第。
毎日の指先にそのお花を感じて欲しいなと思って作りました。
私はnailが大好きなわけですが、自分のネイルがきれいになるのも、綺麗なものを作るのも、それによってお客様が喜ぶのも好きです。
私は私らしく、綺麗なものを見て、感じて、その気持ちを大事にしてnailを作りたい。ものには調和があって、それを大事にしてお客様に調和したnailを届けたい。
ネイルは芸術でもあるけれど、ファッションでもあります。
ファッションはその人の自尊心を高めてくれますよね。
ささいなリップでも、マニキュアでもチークでも、
いつもと違ったしっくりくる色合いのセーターを見つけた時の感動や、心の底から湧き上がる自信など、
ファッションに無関心でいられるのは、ファッションを必要としてない人たちでしょうけれど、そんな人はきっと全くいない。
そして日本の美意識は、本当にすてきだと思うのです。
私は谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』が大好きです。
彼の文章も好きです。
華美じゃなく、表現をはっきりしないそのあいまいさがお上品とされ、艶やかであるというのです。もちろん真っ赤なnailも好きです。ただ、基本的には、そういう調和、見えないバランスを大事にしたいと思っているのです。